トム君の書評

日々の生活の中での書評

英詩鑑賞入門

著者:新井明  分野:英文学

発行:研究者出版

初版:1986年10月

1987年11月 4刷

 

大学2年の時読んだ教科書で、2/3くらいまで読んでその後30年近く放置されていた。本棚の肥やしがなくなるのは何よりうれしい。大学より進歩したと感じるのは、一度読めばともかく情景は目に浮かんでくる。今回読んだのは現代の内容が主なのだが、それ以前に比べれば、感情をそぎ落として孤独を感じさせる内容が多い。これも現代の風潮なのだろうか?

 岩波のイギリス名詩選というのも手元にあるので読んでみようと思う。どこまで深く理解できるかはよくわからないけど。

 韻というのは洋詩が入る前から日本にあったのだろうか? ヨーロッパ言語は歯切れがよくてアクセントが強いので、その点は日本語より韻が映える気がする。

 技術主義の限界を感じる今日この頃、こんなものに触れて創造をたたき起こせたのは良かったと思う。