トム君の書評

日々の生活の中での書評

図解わかる! 不動産投資信託

'17/7/2 読了

監修:川口有一郎 ダイヤモンド社編著 分野:経済/金融

ダイヤモンド社

2001年4月初版

 

不動産投資信託REITが実際に株式市場で買えるようになってずいぶん日が経つ。一番古いもので2002年からではないかと思われる。この本が出たのはその前だから、時事性という意味では話にならない。

現状のREIT市場というのは実際この当時よりはるかに便利だとは思う。株式市場では、分散型と特化型の個別銘柄がある上に、ETFREIT指数がたのものもある。2008年ごろ何銘柄かは破たんしそうになったが、その後持ち直して、現在では以前の水準を超えているものが多い。私も何度か不動産の売買を経験したが、やはり不動産の最大の問題は流動性リスクだと思われるので、これを解決しインカムゲインも高いREITは素直にメリットの多い金融商品だと思う。

ただ、最近気になるのは株価が右肩上がりのものが多くて、時価総額が純資産価格をはるかに超えてしまったものが多く、バブルのにおいを感じる。

今後とも一般的な株式のオルタナティブとして、ミドルリスクミドルリターンのREITは活躍してほしい。